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対馬 観音寺 「観世音菩薩坐像」「如来立像」盗難

対馬の仏像・教典盗、別の寺社も被害
http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20121010-OYS1T00304.htm

長崎県対馬市教委は9日、市内の寺社から県指定有形文化財の仏像と仏教経典が盗まれたと発表した。同市の海神神社では8日に国指定重要文化財「銅造如来立像」の盗難が発覚したばかり。県警は文化財を狙った連続窃盗事件とみて捜査している。

 市教委や県警によると、仏像は同市豊玉町小綱にある観音寺の本堂に安置していた「観世音菩薩坐像(ぼさつざぞう)」(高さ約50・5センチ)=写真、「対馬の文化財」より=。1330年に朝鮮半島で作られたとされる。如来立像の盗難を受け、8日午後、警察官と檀家(だんか)らが同寺を調査。本堂の出入り口や窓はすべて施錠されており、県警は何者かが本堂付近に隠していた鍵を見つけ出して侵入したとみている。

 経典は、同市厳原町豆酘(つつ)にある多久頭魂(たくずだま)神社の「大蔵経」。1251年に朝鮮半島で完成し、伝来したとされる。宮司が9日午前、木造平屋の収蔵庫の屋根が壊され、全977冊(約5000巻)のうちの一部がなくなっているのに気付いた。
(2012年10月10日 読売新聞)

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国重文の仏像盗難:長崎の銅造如来立像がまた被害に
http://mainichi.jp/select/news/20121010k0000m040071000c.html

毎日新聞 2012年10月09日 20時57分

 8日午後0時20分ごろ、長崎県対馬市峰町の海神(かいじん)神社敷地内にある峰町ふるさと宝物館で、国指定重要文化財の仏像「銅造如来立像」が盗まれているのを神社関係者が見つけ、110番した。同市南部の観音寺で同日夕、県指定有形文化財の仏像「観世音菩薩坐像」が盗まれていたのも判明。県警は関連も含め、窃盗事件として捜査している。

 市文化財課によると、「立像」は高さ38センチ、重さ約6キロ。朝鮮半島の新羅統一時代の8世紀に作られたもので、1974年に国の重文に指定された。

 対馬北署などによると、宝物館の二重扉になっている出入り口の南京錠3個全部が壊され、仏像を入れていた館内の強化ガラスケースが倒されていた。

 この立像は95年にも盗難被害に遭ったが、その時は犯人が逮捕され神社に戻されたという。【阿部義正