105:名無しさん@13周年 2013/01/13(日) 10:15:54.47 ID:Xtbv1a0q0
GHQの焚書にアメリカ占領政策の目的がはっきりと現れている
日本占領時代にGHQは戦前の書籍7000冊あまりを発禁処分にしました。
つまり焚書したわけです。鎌倉在住の澤龍さんという人がその焚書本を収集されています。
さらに、それらの焚書本をもとに西尾幹二さんがさまざまな研究を
重ねている(『GHQ焚書図書開封』1~4、徳間書店)。
私も何度か鎌倉の澤さんの図書館に行きました。その一連の書物を見ると、GHQが
何をもって発禁にしたのかがよくわかります。たとえば一つの全集のうちでも、
特定の本だけを発禁処分にしている。全部をだめだといっているわけではない。
では、それはどういう分野の本かというと、ひとつは、「日本人とは」とか
「日本精神とは何か」ということを書いた部分なんです。要するに武士道とか
精神力といった日本人の心性を扱ったところが徹底的に消されているのです。
いまひとつは、欧米のアジア侵略に関する内容です。民間人唯一のA級戦犯として
東京裁判にかけられた大川周明が書いた『米英東亜侵略史』という小さな薄い本があります。
これは日本はなぜ開戦しなければならなかったかということを説いた本で、
大東亜戦争開戦直後の12月14日から12回にわってNHKラジオで放送された内容を
まとめたものです。
これは実にいい本で、たとえばアメリカという国は、アメリカ大陸をフロンティアとして
開拓してきた時代と、それ以後の帝国主義的侵略を始めてからとはまったく違うとか、
イギリスのインド侵略によってどんな問題が生じたかとか、かなり実証的に書かれています。
この本がGHQによって発禁とされたのは、もちろんアメリカやイギリスの東洋侵略の
歴史や意図が戦後の日本人に知られると困るからです。もっといえば、日本の侵略を
いう前に、彼らがどれだけひどい侵略行為をしてきたのかを知られたくないからです。
GHQによってどういう本が発禁にされたかを眺めてみると、それだけでアメリカの
占領政策の目的がどこにあったかがよくわかります。
( 『この国の権力中枢を握る者は誰か』 徳間書店 )